2024年7月16日スタートのドラマ『南くんが恋人』。
原作は内田春菊さんによる漫画『南くんの恋人』です。同作はこれまでに何度も実写ドラマ化されている名作です。
恋人が小さくなってしまうという甘いラブストーリーですが、実は原作の結末ラストがとても残酷なんです。
この記事では漫画の結末や歴代ドラマのラストやちよみが小さくなった理由を紹介します。
- 南くんの恋人!原作漫画の結末ラストが残酷
- 南くんの恋人の歴代ドラマの結末ラスト
- ちよみが小さくなった理由はなぜ?
南くんの恋人の結末!原作漫画のラストが残酷
2024年放送のドラマは『南くんが恋人』というタイトルですが、原作漫画は『南くんの恋人』です。
1986年から1987年にかけて『月刊ガロ』にて連載されていました。
原作漫画との2024年ドラマの違い
2024年版ドラマでは女子高生のちよみと、ある日突然身長15cmと小さくなってしまった南くんの同棲生活が描かれます。
しかし原作漫画や歴代ドラマでは、小さくなってしまうのは女の子のちよみの方でした。
2024年版は男女逆転バージョンなのでタイトルも変更されています。
では原作漫画ではどのような結末ラストを迎えるのでしょうか?
原作漫画の結末ラスト
原作漫画『南くんの恋人』の結末は残酷なバッドエンドです。
最終話では、南くんとちよみが温泉旅行に出かけます。この旅行は2人にとって特別な時間を過ごすためのものでした。
しかし、帰りの道中で悲劇が訪れます。
2人は旅行の帰りに荒い運転の車にひかれそうになり崖から転落してしまいます。
南くんは軽傷ですんだものの、ポケットの中にいたちよみは足元に倒れ意識もうろうな状態に。家についたときには、ちよみは冷たくなっていた…。
なんと小さくなった恋人ちよみが亡くなってしまうという衝撃的な結末をむかえました。
このラストには読者に大きな衝撃を与えました。
南くんの恋人の結末!歴代ドラマのラストを紹介
漫画『南くんの恋人』は2024年のドラマ『南くんが恋人』を含めて5回ドラマ化されています。
- 1990年:工藤正貴&石田ひかり
- 1994年:武田真治&高橋由美子
- 2004年:二宮和也&深田恭子
- 2015年:中川大志&山本舞香
- 2024年:八木勇征&飯沼愛
ここからは歴代ドラマ4作品の結末を紹介します。
1作目:工藤正貴&石田ひかり
『南くんの恋人』のドラマ1作目は1990年にTBSで放送されました。
- ちよみ役:石田ひかり
- 南くん役:工藤正貴
1990年版ドラマの結末は行方不明になったちよみが風船につかまって戻って来るというラストでした。
小さくなった身体という設定を活かしたハッピーエンドです。
2作目:武田真治&高橋由美子
『南くんの恋人』ドラマ2作目は1994年にテレビ朝日で放送されました。
- ちよみ役:高橋由美子
- 南くん役:武田真治
武田真治さんと高橋由美子さんバージョンの結末も衝撃的なものでした。
最終回では、卒業式をのあと南くんとちよみは長崎へ卒業旅行にやってきます。
2人は旅行を楽しみ幸せな時間を過ごし、ずっと行きたいと思っていたハウステンボスのホテルに泊まります。
しかし、ちよみは自分の身体が軽くなるような違和感を覚えます。
翌日、自宅に帰ろうとした2人ですが、ちよみは意識がもうろうとしてそのまま南くんの腕の中で消えてしまいます。
実はちよみは最初に交通事故で一度命を失っていまいした。小さくなった時点ですでに亡くなっていたのです。
心残りを晴らすために南くんの前に現れた、一緒に旅行ができたことで天に召されるという悲しいオチでした。
2作目は月曜日の8時に放送されていたため視聴者が低年齢化していました。その影響もあり子供たちから「ちよみが可哀想」という意見が寄せられたそうです。
その反響を受けて、最終回の翌月に『南くんの恋人スペシャル もうひとつの完結編』が放送されました。
完結編ではちよみが天国から復活して2人は結ばれるというハッピーエンドが描かれました。
ドラマだと原作のように残酷な結末で終わらせるのは難しいのかもしれませんね。
3作目:二宮和也&深田恭子
『南くんの恋人』ドラマ3作目は2004年にテレビ朝日で放送されました。
- ちよみ役:深田恭子
- 南くん役:二宮和也
2004年版ではちよみは最後まで小さいまま個性として受け入れて生きていくことを選びます。
南くんはマラソン選手になり、ちよみは南くんの胸ポケットの中に入り応援するという結末。
元の姿に戻ることはありませんでしたが、小さくなったまま2人で暮らしていくというラストでした。
4作目:中川大志&山本舞香
4作目は『南くんの恋人〜my little lover』というタイトルで2015年にフジテレビで放送されました。
- ちよみ役:山本舞香
- 南くん:中川大志
4作目では原作や歴代ドラマでは描かれなかった、ちよみが元の姿に戻るという結末になりました。
最終回では2人で旅行に行った帰り、南くんが車にはねられ意識が戻らないまま病院に運ばれてしまいます。
病院のベッドで横になる南くんにちよみがキスをすると、なんと南くんが目を覚まします。
そしてもう一度キスをするとちよみが元の姿に!2人の愛によって小さい身体がもとに戻るというハッピーエンドでした。
原作漫画で、南くんはおっとりした平凡な高校生でしたが、中川大志バージョンでは成績優秀なイケメンという設定に変更されました。
2024年の結末ラストは?八木勇征&飯沼愛
2024年7月16日からは『南くんが恋人』としてドラマ5作目が放送されます。
- ちよみ役:飯沼愛
- 南くん役:八木勇征
原作や歴代ドラマとは違い、ちよみではなく南くんが小さくなるという男女逆転バーションです。
結末ラストがどうなるのかはまだわかりませんが、これまでの傾向を見るとハッピーエンドで終わると予想されます。
バッドエンドは視聴者に好まれないことがわかっているので幸せな結末を迎えると思います。
南くんの恋人小さくなった理由はなぜ?
南くんの恋人で、ちよみが小さくなった理由はなぜなのでしょうか?
原作漫画では小さくなってしまった理由は説明されていません。
歴代ドラマでは小さくなった理由が描かれていました。
- 1作目:ちよみの家系によるもの
- 2作目:交通事故の衝撃
- 3作目:中華料理店の予言
- 4作目:ちよみの願い
1作目の石田ひかりバージョンではちよみの家系によるもの。祖母も若い頃に小さくなったことがあり、そういう体質があるという設定でした。
2作目の高橋由美子バージョンでは交通事故で小さくなっています。
3作目の深田恭子バージョンでは、中華料理店の老人に予言めいたことを言われ1話のラストで突然小さくなってしまいます。
4作目の山本舞香バージョンではちよみの願いにより小さくなります。
ちよみは南くんと仲の良い幼馴染でしたが、思春期の高校生になり昔のように仲良くできなくなっていました。
そんなちよみが「仲が良かった小さい頃に戻りたい」と願ったところ、身体が小さくなってしまいました。
南くんの恋人の結末ラストは?漫画や歴代ドラマまとめ
漫画『南くんの恋人』の結末ラストやちよみが小さくなった理由を歴代ドラマと合わせて解説しました。
原作漫画では、ちよみが亡くなるという残酷な結末を迎えました。
2024年の飯沼愛&八木勇征バージョンの『南くんが恋人』を含めてこれまでに5回ドラマ化されており、どれも結末が異なります。
ちよみがなぜ小さくなったのか原作では説明されていませんが、ドラマではそれぞれ違う理由がありました。