不適切にもほどがあるミュージカルはいらない理由7選!なぜ演出を入れたのか解説

不適切にもほどがあるミュージカルはいらない理由7選!なぜ演出を入れたのか解説

2024年1月のTBSドラマ『不適切にもほどがある』が話題になっています。

宮藤官九郎さん脚本で、主演は阿部サダヲさんという黄金コンビの新作に放送前から注目が集まっていました。

SNSでもトレンド入りしましたが、口コミを見ると「面白くない」「つまらない」と感じた人も多いようです。

中でも「ミュージカルがいらない」という意見が多くありました。

この記事ではドラマ『不適切にもほどがある』にミュージカルがいらないと言われる理由やなぜ演出を入れたのかまとめました。

目次

「不適切にもほどがある」ミュージカルはいらない理由

不適切にもほどがあるミュージカルいらない

ドラマ『不適切にもほどがある』の特徴としてミュージカルシーンが挟まれることが挙げられます。

しかし世間の評判を見ると「ミュージカルはいらない」と不評でした。

なぜそう言われてしまっているのか理由をまとめました。

理由①ミュージカルが長い

「不適切にもほどがある」のミュージカルシーンは長いです。

しかも1回だけではなく、何回も繰り返されます。

ミュージカルが短ければ小ネタとして楽しむことができますが、とにかく長いです。

最初のミュージカルは新鮮で笑えても後半になると「しつこいな」と飽きてしまいます。

初回放送は15分拡大だったため「もしかしてミュージカルを入れるために拡大した?」とも言われています。

ちなみに予告映像を見ると第二話でもミュージカルがありました。毎回行われる演出のようです。

ただ二話以降は拡大放送ではなくなるので、初回よりは半分くらいの時間になると予想しています。

理由②いきなり始まる

ミュージカルシーンはなんの予兆もなく突然始まることに戸惑ってしまいます。

「不適切にもほどがある」は宮藤官九郎らしい笑いや小ネタの詰まった作品で、テンポよく話が展開していきます。

しかしミュージカルはそのテンポの良さを遮るように突然始まるのです。第一話ではなんの脈絡もなく居酒屋で歌い踊り始めるという状況でした。

いきなり何が始まったの?

私も見ていてかなり戸惑いました。ドラマに入り込んで楽しんでいたのに急に突き放されたような感じで冷めてしまう方が多かったようです。

理由③ストーリーが分断される

不適切にもほどがあるの第一話では、登場人物たちが抱える問題を本音で話し合うことで解決するという展開がありました。

そのすぐ後にミュージカルが始まったため、ストーリーが分断されてせっかくのいい話が台無しになってしまったという意見もあります。

本音をぶつけ合うことで解決につながるクライマックスなのに軽い印象を受けてしまいました。

完全にドラマから浮いて別パートになってしまっているんですよね。

理由④登場人物のキャラ設定が壊れる

歌って踊りだす登場人物が、もともとミュージカルをやっていたり興味がある人なら違和感は少ないかもしれません。

しかしそのような設定はありません。

特に阿部サダヲさん演じる主人公は、昭和の厳しいオヤジでミュージカルに馴染みのないはずです。

それなのに突然始まるミュージカルに参加して歌いだします。

登場人物のキャラクターや性格は行動原理になるはずなのに、それを無視してミュージカルが入れられてしまうので設定にリアリティがなくなってしまいます。

理由⑤セリフが頭に入ってこない

ミュージカルのせいで、セリフが頭に入ってこないという理由もあります。

キャストの踊りや音楽は素晴らしいですが、ドラマとして重要なセリフがよくわからなくなってしまったという意見がありました。

「通常の会話では言いにくいことだからミュージカル調にしたのでは?」と考えてみましたが、内容が入ってこないので本末転倒だと思います。

理由⑥ミュージカルが苦手

そもそもの話ですが日本人は「ミュージカルが苦手」という人が多いようです。

それまで普通に話していたのに急に歌い出すのが不自然でついていけないという理由が多いです。

もちろん舞台のミュージカルは大好きという人もいます。

しかし「不適切にもほどがある」のように突然始まるのは好きじゃないと興ざめしてしまいますよね。

舞台とは異なりドラマでは明らかに不自然です。

理由⑦見ていて恥ずかしい

ミュージカルはオーバーな表情で歌ったり、大きく手を広げたり過剰な動きをしますよね。

それが見ていて恥ずかしいと感じる人も多いようです。

実生活では突然、歌い踊ることはありえないので興ざめしてしまいますよね。

唐突に始まるのでミュージカルというよりフラッシュモブに近い違和感があります。

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不適切にもほどがあるはなぜミュージカル演出にした?

不適切にもほどがあるミュージカルはなぜ?

ドラマ『不適切にもほどがある』はなぜミュージカルシーンを入れたのでしょうか?

その理由として昭和と現代の比較というドラマの設定が関係していると思います。

説教臭いセリフをマイルドにするため

ドラマ『不適切にもほどがある』には、令和の時代にはふさわしくない言葉や表現が出てきます。

冒頭や途中にも「不適切なシーンがあります」と注意書きのテロップが流れました。

昭和と令和の価値観の違いをテーマにしているため、普通のセリフだと説教臭く感じてしまうかもしれません。

そのためミュージカル調にすることで、明るい雰囲気でメッセージを伝えることができます。

繰り返し見てもらうため

今のドラマはテレビ放送の視聴率だけではなく、Tverなどの見逃し配信がどれだけ見られるかも重要な指標になっています。

各ドラマが繰り返し見られる要素を入れて工夫しています。例えば考察要素を入れたり、小ネタを仕込んだり。

そんな中で『不適切にもほどがある』が考えた施策が「ミュージカル」だったのではないでしょうか。

実際に世間の声を見ると「ミュージカルシーン何度も繰り返し見てる」という声がありました。

通常のお芝居シーンよりも、歌って踊るシーンのほうがリピートしたくなるでしょうし、音楽としても楽しめます。

見逃し配信を視聴してもらうためにミュージカル演出という理由も推測できます。

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まとめ:不適切にもほどがあるのミュージカルはいらない?

ドラマ『不適切にもほどがある』のミュージカルはいらないと思う理由と、なぜ演出したのか考察しました。

ミュージカルはいらないと思う理由を7つ解説しました。

またなぜミュージカル調の演出にしたのか理由を考えてみました。

  • 説教臭いセリフをマイルドにするため
  • 繰り返し見てもらうため

今後もミュージカルシーンは取り入れられているようなので、苦手な方につはつまらないと感じるかもしれません。

ただ、慣れてくると面白くなってくるかもしれません。宮藤官九郎らしい脚本を期待しましょう。

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